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映画・テレビ

2009年11月26日 (木)

「THIS IS IT」!!

季節が秋めいたあたりから、音楽仲間や関係者に会うと、必ず「This Is It、みた?」があいさつ代わりになってました。
皆、こぞって大絶賛、2回観たという人がほとんどで…。
音楽やってる人間は絶対、観るべきだ、と。

私は特にマイケルが大好き、というわけではなく、むしろ遠くからいろんな騒ぎをクールに見てきたタイプだったかも。
でもミュージシャンたちの数々の称賛の声に、ガマンできず、やっと観にいってきました@丸の内ピカデリー。
売り切れ続出で、やっぱり予約しておいてよかったなあ、と思いました。
今日みられなかったらどうするのよ??ってなくらい、追い詰められ感があったので…。

やっぱり。予想以上にすごかった。まず音が(これは劇場によるのかな?)。
あれだけでかなりやられますね。

私はもう、マイケルが登場する前の冒頭の部分から涙が出てしまい…。
ダンサーたちが皆、「僕はマイケルに憧れでダンスをやりはじめたんだ!」なんて、どれだけマイケルが自分の神であるのかを、嬉しそうに話す若者ばかりで…。
彼らの気持ちもホント、どれだけ嬉しいかなんて、痛いほどわかるし、こんな者たちを残して、もうマイケルはこの世にいないんだな、という現実がすごく悲劇で、すごく苦しく思えて、泣けて仕方なかった。

ダンサーのオーディションから桁違いで圧巻。
あんなに一度に大勢が踊って、ピックアップされるなんて…よっぽどのこと。
でもみんな、マイケルと同じステージに立ちたい一心で踊り続ける、マイケル・キッズたち…。
が、そんなダンサーたちに紛れて、やっぱり一番動きにキレがあるのは、マイケルでした、誰よりも。
リズムにジャストで、キメがピタっと…その瞬間ごとに鳥肌が立ちました。
もう50歳なんて…信じられないパフォーマンス。

リハなのに、熱唱してしまうマイケルに、興奮して歓声を上げるスタッフやダンサーたちも…無理ないなあと思うけど。
あんなパフォーマンスを目の前で繰り広げられたら、そら誰だって、仕事も忘れそう。

私がこの場にいたらどうしよう…なんて、常に自分を投影しては、コーフンしまくりでしたねー。
音楽やってたら、みんなそうだよね。

演奏がほとんど生で、それもびっくり。
シンセがかなりのウエイトをしめてる感じで…ブラスの速いパッセセージとか、確かに弾いてるとこが映ってたし。
すごい音圧で、ステージのスケールは違いすぎるけど。ああ、いつかこんなライブが出来たらなあ、と、延々と憧れ続けずには居られなかったです。

一番強く感じたのは、マイケルって、人間なんだなー、ってとこで。
演奏者とマイケルとのやりとりが…、普段スタジオに入っている私たちの会話とそう変わらないものだったのね。
あ、同じなんだなあ、と、図々しいけど共感したり。

それでもって、優しいの。
ギタリスト(女の子だったね!!)がソロをとる場面で、「キミが一番輝く場所なんだよ」だからもっとこうしたら?なんて、演奏についてアドバイスしたり…泣ける。

でも一番びっくりしたのはやっぱり、曲のすべてを一番知ってたのがマイケルだったこと。
なんとなく、だけど、やらされてる感?みたいなのを勝手に感じていたんですよね、今まで。
わりと、音楽についてもビジネスライクなとこがあるんじゃないかと…。もちろん、それはマイケルのことをよく知らなかったからですけど。
が、それはまったくの間違いで。
すべての音をコントロールしてるのは、マイケルでした。

私が比較的、輪郭がはっきりしている記憶は、「スリラー」よりも「BAD」。
確かマイケルは28歳。ロボットみたいな印象で…ダンスもロボットみたいに狂いが無いし、マスコミも彼の来日に異常に熱くなっていて、そのせいか彼はすごく「作り物の印象」が強かった。
スーパースターにして人に非ず、みたいな印象が続いてました。

でも、キーボーディストに向かって、そこのコードを難しくしないでよ!とか、もうちょっとベッドを這い上がるイメージを持って、とか、熱くなってるのが、とても人間らしくて魅力的で。
ホントに音楽が好きな、ただのミュージシャンだなあ、と。
あの場で一番、音楽に対して真剣なのは、マイケルでしたね、間違いなく。

マイケルもそうだけど、周りのダンサーやミュージシャンやスタッフが、とにかく幸せそうだったし、みんなマイケルに魅了されつつ、みんな輝いてた。
それがまた泣けました。

外人の年齢と見た目ってわからないもんで…結構みんな、私と同じ世代の人ばかりだったのかな?
まさに、マイケルに憧れて大きくなった人たちばかりですよね。
あーもう、いないなんてどうしてなの~??と、映画館に居た人はみんな思ったでしょうね…。
あの数日後に居なくなってしまうなんて…。。
映画が終わったとき、客席からは拍手が起こってました。

まだ余韻もじわじわと、胸がいっぱいな感じです。
自分も音楽やっててよかったなー、と思ったし、ライブやりたいなー、と思いました。
まだちょっと、気持ちの置き場所がみつからない感じ…。

彼が死んだとき、クインシー・ジョーンズが、大事な仲間がまた逝ってしまうなんて…もう、どいつもこいつも、いい加減にしてくれ!!みたいなコメントをしていたのがすごく印象的だった。
無理も無いでしょうね…。

こんなにたくさんのフォロワーを生み出したマイケルがもう居ないなんて、未だにまだ、まるで夢のようだけど。
私は闘争本能に火が付きました。やりたいことは今のうちにやっておかないとね。
偉大な彼に、心から感謝です。

2006年4月 8日 (土)

The Rose

少し前に、TVで「THE ROSE」を中島美嘉が歌っているのをたまたまみて…。
聴いたことのある、有名な曲だよな、と思いながらも、あれ、これって?こんないい曲なんだ…と軽く心を奪われ。
こうなったらバラードオタク魂は止まらない。

色々調べるうちに、ジャニス・ジョプリンをモデルにした映画「THE ROSE」の曲、それでもってその曲は、映画に主演したベットミドラーの曲であることが判明。

ジャニス・ジョプリンて…。
存在は知ってはいるものの、曲はちゃんと聴いたことが無い。私が生まれたときにはすでに故人だった彼女。

気になる…ということで、映画をみることにしたのであります。
きっかけなんて、いつもこんなもん。偶然から得る財産て結構多いのよね。

ジャニスをモデルにしたシンガー・ローズをベットミドラーが演じているのですが。
ライブのシーンなんて、それだけで充分に見る価値あり。
観客が皆すごくいい顔していて。そこまでに引きつけるパフォーマンスがまたすごい。
私もその会場でローズをみたかったな…ってくらい。

ローズは典型的な、アーティスト気質。
破天荒で激しい性質で、周囲の迷惑かえりみず、かなり危険なヤツ。
それゆえ、常に周りと激しくぶつかり、飛び出し、逃亡したり、突拍子も無い行動を取るくせに、結局最後はいつもステージに戻ってくる。
大事な人に裏切られても、自分を愛して欲しい男に去られても…。


でもその激しさゆえに、凡人には無い魅力があるわけで。

ドラッグ、セックス、ロックンロール!それで生きているのよ!
と、すべてをさらけ出した、ステージでの彼女はとても魅力的。
酒とドラッグでカラダはボロボロ、それでも、命を削る勢いで、歌う。
彼女にはそれしかないから…。

あれが彼女のすべてなんだなあ、と、憧れとともに、ある意味ちょっと胸が痛い…。


「なぜブルースが好きなのかって?それは私が女だからよ!」
ただの可愛い女にみえたりもする。
When a man loves a woman」なんて、あれ、こんな曲だったっけ??とちょっと意外だった。
「だからお願い、冷たくしないで」と歌う…愛と音楽を前にして、それにただただ素直なだけのローズが可愛い。

結局、アーティストってどこまでも孤独で。
それを埋めたくてきっと「普通」ではないほうへとシフトしてしまったり。
それが時に人を傷つけたり、時には法で裁かれたり。
でも裏を返せばそれもただ、自分に素直なだけ。従順なだけ。
ローズもきっと、愛と音楽を前にしてただ素直なだけ。

でも結局そんなローズを受け入れられずに離れていく人々…。

Where's everybody goin'?」 
自分のもとから去られる意味がわからないからこそ、きっとローズはローズでいられたのね。

私がまだ10代の頃とか、もっと純粋で無垢な気持ちを多く含んだ心の状態でみたらまた違って見えたんだろうけど。
ある程度の年齢と経験を重ねてしまった今となっては…ステージで歌うローズが時に、ただ愛を請うだけの一人の女に見えて仕方が無かった。
ただ誰かに愛されたい、抱きしめられたいの、それだけなの、お願い!って…。

ラストで、ローズはステージで歌いながら倒れ、そのままかえらぬ人となってしまう…。
でもきっと、そんなローズがうらやましい、なんて思う種類の人は、きっと私の周りには多くいる…はず…。

実際のジャニス・ジョプリンは…ヘロイン中毒で亡くなったようです。
人気の絶頂期に。
後に多くのフォロワーを生み出した、文字通り歴史に名を残す大物シンガー。

ジャニス・ジョプリンの死の話題についてまわるのが…ほとんど同じ時期にこの世を去った、ギタリストのジミ・ヘンドリックス。
彼もまた、ギターを弾くこと以外は不器用な種類の人間だったらしく…ジャニスと似てる?
音楽にだけ、従順な人生を送ったという意味では二人の人生って似てるのかも…。
アーティストって、そういうもの。

曲「THE ROSE」は名曲ですね。
とってもシンプルで力強いバラード。だからこそ歌いこなすのも難しい、ボーカリストの力量が問われる曲、ってとこでしょう…。

曲の冒頭から、心を奪われるあのメロディー。その先には何があるの?明なの、暗なの?と、どこか期待をさせる…。
ひとつ人生をさとったあとに、穏やかな風景をみながら聴こえてくるような…。

私がシンガーだったら是非歌ってみたいなあ、と思わせる1曲です。

この映画をみて身につまされる人はきっと…もはや「普通の人」としては生きていけないのかも…。

覚悟しましょう。ね?