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2006年4月 8日 (土)

The Rose

少し前に、TVで「THE ROSE」を中島美嘉が歌っているのをたまたまみて…。
聴いたことのある、有名な曲だよな、と思いながらも、あれ、これって?こんないい曲なんだ…と軽く心を奪われ。
こうなったらバラードオタク魂は止まらない。

色々調べるうちに、ジャニス・ジョプリンをモデルにした映画「THE ROSE」の曲、それでもってその曲は、映画に主演したベットミドラーの曲であることが判明。

ジャニス・ジョプリンて…。
存在は知ってはいるものの、曲はちゃんと聴いたことが無い。私が生まれたときにはすでに故人だった彼女。

気になる…ということで、映画をみることにしたのであります。
きっかけなんて、いつもこんなもん。偶然から得る財産て結構多いのよね。

ジャニスをモデルにしたシンガー・ローズをベットミドラーが演じているのですが。
ライブのシーンなんて、それだけで充分に見る価値あり。
観客が皆すごくいい顔していて。そこまでに引きつけるパフォーマンスがまたすごい。
私もその会場でローズをみたかったな…ってくらい。

ローズは典型的な、アーティスト気質。
破天荒で激しい性質で、周囲の迷惑かえりみず、かなり危険なヤツ。
それゆえ、常に周りと激しくぶつかり、飛び出し、逃亡したり、突拍子も無い行動を取るくせに、結局最後はいつもステージに戻ってくる。
大事な人に裏切られても、自分を愛して欲しい男に去られても…。


でもその激しさゆえに、凡人には無い魅力があるわけで。

ドラッグ、セックス、ロックンロール!それで生きているのよ!
と、すべてをさらけ出した、ステージでの彼女はとても魅力的。
酒とドラッグでカラダはボロボロ、それでも、命を削る勢いで、歌う。
彼女にはそれしかないから…。

あれが彼女のすべてなんだなあ、と、憧れとともに、ある意味ちょっと胸が痛い…。


「なぜブルースが好きなのかって?それは私が女だからよ!」
ただの可愛い女にみえたりもする。
When a man loves a woman」なんて、あれ、こんな曲だったっけ??とちょっと意外だった。
「だからお願い、冷たくしないで」と歌う…愛と音楽を前にして、それにただただ素直なだけのローズが可愛い。

結局、アーティストってどこまでも孤独で。
それを埋めたくてきっと「普通」ではないほうへとシフトしてしまったり。
それが時に人を傷つけたり、時には法で裁かれたり。
でも裏を返せばそれもただ、自分に素直なだけ。従順なだけ。
ローズもきっと、愛と音楽を前にしてただ素直なだけ。

でも結局そんなローズを受け入れられずに離れていく人々…。

Where's everybody goin'?」 
自分のもとから去られる意味がわからないからこそ、きっとローズはローズでいられたのね。

私がまだ10代の頃とか、もっと純粋で無垢な気持ちを多く含んだ心の状態でみたらまた違って見えたんだろうけど。
ある程度の年齢と経験を重ねてしまった今となっては…ステージで歌うローズが時に、ただ愛を請うだけの一人の女に見えて仕方が無かった。
ただ誰かに愛されたい、抱きしめられたいの、それだけなの、お願い!って…。

ラストで、ローズはステージで歌いながら倒れ、そのままかえらぬ人となってしまう…。
でもきっと、そんなローズがうらやましい、なんて思う種類の人は、きっと私の周りには多くいる…はず…。

実際のジャニス・ジョプリンは…ヘロイン中毒で亡くなったようです。
人気の絶頂期に。
後に多くのフォロワーを生み出した、文字通り歴史に名を残す大物シンガー。

ジャニス・ジョプリンの死の話題についてまわるのが…ほとんど同じ時期にこの世を去った、ギタリストのジミ・ヘンドリックス。
彼もまた、ギターを弾くこと以外は不器用な種類の人間だったらしく…ジャニスと似てる?
音楽にだけ、従順な人生を送ったという意味では二人の人生って似てるのかも…。
アーティストって、そういうもの。

曲「THE ROSE」は名曲ですね。
とってもシンプルで力強いバラード。だからこそ歌いこなすのも難しい、ボーカリストの力量が問われる曲、ってとこでしょう…。

曲の冒頭から、心を奪われるあのメロディー。その先には何があるの?明なの、暗なの?と、どこか期待をさせる…。
ひとつ人生をさとったあとに、穏やかな風景をみながら聴こえてくるような…。

私がシンガーだったら是非歌ってみたいなあ、と思わせる1曲です。

この映画をみて身につまされる人はきっと…もはや「普通の人」としては生きていけないのかも…。

覚悟しましょう。ね?

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コメント

僕は学生の時に、映画館で見ました。
そして主演のベットミドラーとジャニスの両方が好きになり、今でも二人のCDを時々聞きます。
心に痛い映画ですよね。

コメントありがとうございます。
演じているベットミドラーがすごく魅力的で。
ジャニスもきっとそうだったのかなあ、と想像をめぐらせながらみてました。
心に痛い…本当にそうですよね。
でも何度もみたい映画です。

なんとなく買った「THE ROSE」のDVDに見事、はまってしまいました。本当に「偶然から得た財産」でした。私は言葉で表現するのが下手なので、makiさんのコメントにただただ、「そう!そうなの!」というばかりでしたが、本当にその通りです。
「THE ROSE」はこの曲単体で聴いても良い曲なのですが、映画のエンディングで聞くとまた別の魅力があります。個人的には、「THE ROSE」の二曲前に歌っている「STAY WITH ME」で泣いてしまうので、「THE ROSE」の時はいつも放心なんですが、体にスーッと曲がしみこんでくる感覚になります。詩も味があって、飽きません。そして今日も見てしまいます・・・「THE ROSE」

コメントありがとうございます。
私も、これでもまだ言葉にし足りないくらい、色々な気持ちを抱かされました。
「STAY WITH ME」は、かなりきますね。あの叫びは切実。
お願い、私を置いていかないで…なんて歌いながらも、結局ローズの方が周りのみんなを置いていってしまう…。
エンディングのシーンに流れる曲「THE ROSE」には、さらにまた感情線を揺るがされます。

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