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2006年1月

2006年1月19日 (木)

ジノ・ヴァネリ/Brother to Brother



超絶!! アンチ・クールなAOR。

ジノ・ヴァネリ。
「ああ、あれは絶対、君は好きじゃないよ」と言われたことがあった。
確かに。
「Brother to Brother」のジャケットの写真に写った男…どう考えてもさわやかとは言いがたい風貌…。

「Brother to Brother」は、 ジノ・ヴァネリの作品の中でも名作と評判の高い作品。
取り立ててキャッチーな部分も少なく、玄人ウケしそうな、しかもとても勉強になりそうな一枚。

一応AORとしてのジャンルで有名らしいが。
あけてみたら…極彩色、色んなジャンルの要素がてんこ盛り。
非常に、カテゴライズに困る音楽だと思う…。
プログレ、ソウル、ジャズフュージョン、時々メロウでポップだったり。

とにかくこれは超、オススメ!!。

AOR、というとクールでしっとり、大人の世界…のイメージが先行しがちだけど、ジノ・ヴァネリ、クールどころか情熱丸出し。
逆にその素直さ、あの荒くれ加減が憧れだったりして…。

①なんて、最初からひきずりこまれる。。
濃厚なグルーヴと…こういう濃い音っていいなあ。それに負けないボーカルの存在感がまたすごくて。圧倒されながらあの疾走感に巻き込まれていくのも気持ちいい。

③は一番有名な曲、なのかな。チャートでも上位に入ったこともあるバラードで、めちゃ私好み。
あんな荒くれタイプの男が、切々と歌うのがまた来る…、切なさ爆発。
でも、流れるような壮大なバラードではなく、のんびりミディアム。
歩くテンポで世界がゆるやかに進んでいく感じ。
この曲に限っては、ジノヴァネリのボーカルが抑え加減で、ほんのりメロウな曲の雰囲気に、違和感なくマッチしています。それがまた、せつなさをかきたてているようで…。

もう一曲の、メロウなバラード⑤。
こちらはちょっぴりワイルド。感情のままに流れ出るボーカルに負けず、オケもそれにシンクロしていて。
抑揚のきいたサックス・ソロや、クライマックスでのドラムのロール…メロウながらにも情熱的。

⑥は…超絶!!すごい。ちょっと腰ぬかしそうになる~。
とにかくゴージャス!!ジノヴァネリ万歳!とでも言いたくなるような、大騒ぎぶり。
躍動感、疾走感にあふれたフュージョン、と言ったところかな、そういえばあまりボーカルって出番が少ないかも。
展開もまた凝っていて。
ソロのあとにテーマに持っていく仕掛けとか、一瞬にしてすごく自然で快感!
本当、フュージョンだなあ、と思うくらい、完成度の高い音が詰まった曲。
バックのミュージシャン同士の、実力のぶつかり合い…見せ場もたくさん。それもかなり高度で、特にドラムがすごい…。あの仕事量!とにかくすごい。なのにビシッ、とキメるとこはばっちりで、スピード感バリバリで、カッコ良くて気持ちいい。
この時代にしては、きらびやかな音がたくさんあふれていて、それはゴージャスで隙のない音。それに負けないボーカル…。とにかくボーカル、バックのサウンド、そのパワーに圧倒されてしまう一曲。
日本の有名なアレンジャーの作品でも、これにそっくりな感じの作品を聴いたことがあって…。確かに。そりゃマネしたくもなるよなあ…。

音楽に限ったことではないけれど、情熱やら感情って、飾らず、気取らず、隠さないで伝えてこそ、その魅力が際立つのに、でも実はそれが困難なことだったりする。
まあ、隠してこそ美徳、なんて場面も、もちろんあるだろうけど。

そこに来て。
体当たり・むき出し・荒くれ・ハダカ…色々な表現が思いつく、ジノ・ヴァネリの情熱。感情をあますところなく、大放出…。
そんな情熱を見せれたら、こっちだってイヤでも火がつく、ってもんです。

クールでない、荒っぽいAORもまた格別、かな。

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