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2005年8月

2005年8月26日 (金)

モーグ博士。

シンセサイザーの創始者、あのモーグ博士が21日にお亡くなりになったそうです。71歳。

私が物心ついた頃にはもう、シンセはデジタルが主流だった…、DX7が発売された当時、私は確か小学生だったはず。

シンセって。昔の私にとっては楽器と言うよりはマシンだったかな。

ピアノ弾けるからそれじゃあキーボードね?ってな軽いノリで足を踏み入れた世界は…とてつもない未知の世界だった。

FM・PCM、アルゴリズム…オシレータ、アンプリファー、フィルター、サイン波…?シーケンサ、エフェクター…ボタンもスライダーもたくさん、ベンダーやらモジュレーションホイールまで…リアパネルには外部機器をつなぐためのもの?端子がたくさんついていて…。MIDI??ディスクドライブ??しかもこれをマックにつないでシーケンサと連動?同期??こんな機械、使いこなせるようになるの??とりあえず鍵盤はついていたので、唯一安心できたのがそこだけだった…。

こんなのミュージシャンがやる仕事じゃないでしょー、私はエンジニアじゃないもんっ!!わからないことだらけで格闘しつつも、でも確実に楽しかった、わくわくドキドキした、シンセ前の自分。ピアノだけじゃない、あらゆる音が鳴らせて自分の好きな音が作れる、夢のマシン。必死だったなー、とにかくコイツを使いこなせるようになってやる!!って。

そんなシンセサイザーたちの先祖にあたるのが。アナログシンセサイザー、Moogだったわけで。

発売された当時はそれは大騒ぎだったことでしょう…。現実にはありえない音が出る楽器なんて…。それからいくつもの進化を遂げて…MIDIやシーケンサ、現代の音楽事情に無くてはならないものたちも、元を辿ればすべて、Moogに行き着く…。

今でこそ、コンピュータは計り知れない進化を遂げて。現代のデジタルシンセも同時発音数が3桁、なんてのが当たり前なのかもしれないけど、当然アナログシンセなんてモノ(1音)だったはず…。

リアルタイムだとMoogで有名なプレイヤーって…キースエマーソン…かな?私も昔(リアルタイムではありませんが・笑)あのテクに憧れ、コピーしたのもです。腱鞘炎にはならずに済んだけど(笑)

現代は。今だからこそ、あえて逆に?アナログシンセファンもたくさんいますね。あの音はアナログじゃないと、Moogじゃないと、って音を求めるアーティストがたくさん。理屈で言うと、アナログシンセは、一度作った音とまったく同じ音は二度と作れない…。デジタルシンセはバッチの切り替えひとつで、インターナルにストアされている音がいつでも鳴らせるけど…。その辺がまたアナログの味であったり、刹那的な魅力(笑)であったり。芸術かな。デジタルよりも楽器に近いシンセ。

一時期は私もシンセやサンプラー、音源やら周辺機器、あらゆる機材に囲まれた生活をしていたこともあったけど…。今の今は、手持ちのマシンはデジタルシンセが二台とアコピのみ。でも私は、シンセのおかげで確実に今までの人生の半分は楽しめたと思う…。

アナログは手にしたことはないけど、いつかチャレンジしてみたい…。でもMINI Moogとか、たまーに実物を見かけるとびっくりしちゃう。あーっ、Moogだっ!!本当にあるんだ、って(笑)一番初期のDX7をみかけたときも興奮したけど、あー、DX7だ、茶色いっ!!本物!って(笑)DX7も80年代以降の音楽に多大な影響を与えた、日本が誇る、歴史的・革命的な位置づけにあるデジタルシンセだけど。そんなDX7があるのもきっと、Moogがあったからこそ…。

Moogって特別な、シンセたちの教祖的存在。

Moogが無ければ生まれない音楽もあっただろうし、世界も違っていたはず…。

世界中のあらゆる音楽を変容させた張本人。

モーグ博士、たくさんの夢と音をありがとう。

2005年8月19日 (金)

ロマンティック/AIRPLAY

80年代の日本のポップスに多くの影響を与え、多くのフォロアーを生み出した最高傑作!

AORの金字塔、などと圧倒的な高い評価で有名な、いわずと知れた傑作アルバム。

意外、と思われるかもしれないけれど、『無人島に持っていく一枚』を挙げるとしたら、私はダントツ、文句なしにコレ!!

「ロマンティック」なんてタイトル通りのベタベタなのは特に無いし、ああもうこの曲~、というほど個人的に恋焦がれているカリスマ的な曲も特に無いけど。

アルバム一枚で、と考えると絶対コレ!アルバム全体を通してのトータライズされた世界・空気感がとにかくすごい!

が。AORというジャンルに入れる…??となるといささか疑問に思えたりもしないようなトコありますね。

AORの「R」=ロック、がかなり強め。

80年代ポップスの原型みたいな、ポップでゴージャスな音がたくさんつまった、西海岸の風バリバリのアメリカンなロック。

どれを聴いてもハズレなし、と言っても過言ではないほどの名曲づくしで、アメリカンなハードロック調あり、フュージョンめいたトリッキーなのあり、フォスターならではの甘いバラードにはお決まりのディストーションギターを効かせたソロあり…(これ大好き)。

プロデューサーとしてのデビッドフォスターのセンス・実力・構成力が余すところ無く発揮された、大盤振る舞いな一枚。

この作品が発表されたのは79年、80年あたり…その頃の私はまだ小学校にもあがってないくらいのコドモだったわけで、もちろんリアルタイムではこのアルバムには触れていませんでした。

実際にこのアルバムを初めて聴いたのは今から10年前くらい…。

にもかかわらず、初めて聴いた気がしなかった、とにかく懐かしくて!!

あー、コドモの頃確かにまわりにこういう音楽があふれてたなあ…、という、私が小学生 ~ 中学生くらいをすごした80年代の日本の音楽が、そこにあったのです!!

ディストーションギターのソロが光る、ロマンチックな80年代の王道バラードももちろん素敵だし、マンハッタントランスファーもカバーした④、EW&FIREを始め、多数のアーティストがカバーした名曲⑩。

イチバンのオススメは⑨「She Waits for Me」。イントロからもう、西海岸の海風が全身を駆け抜けるようなさわやかさ!一瞬にしてひきこまれます。とても日本人ウケしそうな、キャッチーなメロ。

アタマからキャッチーなサビで引き込む→Aメロで冷ます→Bメロで盛り上げ加減に→その勢いでサビに突っ込む!!という定番の構成にとても引き立つメロがまた心憎くて、シンプルながらに、このエキサイティングな流れが非常に気持ちいい。

AORのメロウなテイスト、とロックのハードなテイスト、と80年代のポップなテイストとがバランスよく同居した、私の中では究極のエアプレイナンバーですね。

当時はまだデジタルシンセ・YAMAHA DX7登場以前だし(だったと思う…)、音数もそんなに多いわけでもなくきらびやかでもないのに、今聴いても充分色あせない、違和感のない質感を持っているのはさすが、フォスター。私の王子様…☆★

日本の80年代ポップスのお手本とも言える名盤。80年代が青春だった人も、青春一歩手前だった人も(私)、過ぎちゃってた人(笑)も…誰が聴いても違和感なく入れこめる、憧れの80年代サウンドの極めつけが、ここにあります。

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